代表理事挨拶
代表理事挨拶
「NPO法人 関西心理相談員会へようこそ」
当会、労働者の心と体の健康を支援するために設立されたNPO法人です。心理相談員の知識と技能の向上を図り、会員間の情報交換と親睦を深めることを目的としています。そして、地域社会における「心とからだの健康づくり」運動の一環として、専門家集団による質の高い心理相談サービスを提供し、人々の精神的な健康の向上に貢献しています。
会員の大半は、中央災害防止協会が開催する研修(「心理相談専門研修」)を受講し、所定の登録を行い心理相談員として認定された方々です。事業場の衛生管理者や人事労務担当者、保健師、看護師、キャリアコンサルタント、公認心理師、臨床心理士、産業カウンセラーも多数います。保有する資格は違いますが、皆さんが同じ土俵で―労働安全衛生法と行政に基づいて―活動しています。
当会の沿革をご紹介いたしますと、まず、1988年に改正された労働安全衛生法で、働く人の心と体の健康づくり指針(THP指針)が公示されて「心理相談員」が誕生し、当会の母体、心理相談員会関西支部が1990年にできました。その後、2004年にNPO法人格を取得し、現在に至っています。この間、2014年に、法人設立10周年記念誌「心理相談いろはかるた」を、2020年には創業30周年記念誌「研修だより集」を発行しています。同年、2020年には、労働安全衛生法改正によりTHP指針も改定されましたが、その改正によって、それぞれの事業場では、労働者の健康の保持増進を支える人材をしつかり育成しましょうという国の方針が打ち出されました。
実際、心理相談の仕事、その職場環境の多くは「ひとり職場」であり、孤軍奮闘を余儀なくされる場面もあります。そこで、心理相談員会の会員同士の交流、他企業や職域の違うメンバーとの情報交換、共に学び合う「定例研修会」の機会は、会員相互のさらなる向上につながる貴重な場です。
昨今、「健康経営」そして「ワーク・ライフ・バランス」という言葉をよく耳にします。多様な働く人々の安全を確保し健康を保持増進させるためのさまざまなニーズに応えるためには、たゆまぬ自己研鑽が求められています。
ご一緒に学び、活動しませんか。ご参加を歓迎いたします。
代表理事 千葉 征慶